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毎週木曜日更新

第16回 ウォーミングアップの実際

2007.10.18

皆さんこんにちは、アスレティックトレーナーの黒澤です。
先週は、ウォーミングアップの必要性についてお話しましたが、その後ウォーミングアップを行っていますか?
これから寒くなり益々ウォーミングアップが必要になります。
そこで今週は、ツアープレーヤーが実際に行っていたウォーミングアップの一部を皆さんにご紹介したいと思います。
皆さんは、ウォーミングアップをどのような内容で行っていますか?
先週お話しましたように、ウォーミングアップには目的があります。
その目的は、次の4つ『体温・筋温を上げる』『ケガの防止』『運動の適応性を高める』『心理的準備』が大きな柱となります。
その目的にあったウォーミングアップを行いましょう。
1つ目の目的の『体温・筋温を上げる』ための対処法ですが、いちばん簡単な方法はジョギングです。
ゆっくりと走ることで、からだから熱エネルギーが出され、体温と筋温を上昇させてくれます。
これからの寒い季節には、ウィンドブレーカーなどを着てジョギングを行うと、少ない時間で体温と筋温を上昇させることができます。

2つ目の『ケガの防止』の対処法としては、ゴルフで必要な部位のストレッチです。
はじめはストレッチの姿勢をとって動かさない、スタティックストレッチを行いましょう。

【ゴルフでストレッチが必要な部位】※筋肉を伸ばして約15カウント数えましょう!

1)手首、前腕部

クラブを握って保持する時に、最も必要な部位です。

手首と腕のストレッチ

2)肩、肩甲骨周囲

スイング動作の時に、柔らかさが必要な部位です。

肩と腕のストレッチ
肩甲骨の外転・内転

3)腰

ボールを打つ時の回旋動作、歩く時の姿勢保持、ボールを拾うなどの前後運動で大いに動かします。

腰の回旋
体側のストレッチ

4)股関節、大腿部

アドレス時や歩く時に使います。

股関節のストレッチ
太もも(裏側)のストレッチ
太もも(前側)のストレッチ

5)足関節、下腿部

歩く時に使います。

ふくらはぎのストレッチ
障害を再発させないためには、さらに必要な筋肉の予備運動を行いましょう。
腰痛症を以前発症したことのある人は、腹筋運動などをしてあらかじめ体幹の筋肉を引き締めておきましょう。

3つ目の『運動の適応性を高める』対処法としては、ゴルフの動作の中で使う筋肉や関節を動かして可動範囲を広げ、ゴルフのスイングが行いやすいように、また歩きやすいようにしましょう。
例えば歩きやすいように、股関節の運動をダイナミックに行いましょう。
今度は動かしてのバリスティックストレッチです。

股関節の回旋(ダイナミックストレッチ)
股関節の屈曲・伸展(ダイナミックストレッチ)

また、スイングを力強くするためや肩の安定性を保つために、胸と肩、肩甲骨周囲の筋肉を動かしましょう。

胸と肩、肩甲骨のストレッチ
軽く負荷をかけるバージョン
画像をクリックすると動画をご覧いただけます。

動画や音声などをお楽しみいただくには、プレーヤーソフトウエアの Windows Media Player(無料)が必要です。
下のボタン画像をクリックし、手順に従ってインストールしてください。
軽く負荷をかけるバージョン
 

4つ目の『心理的準備』は、ウォーミングアップの段階から積極的に行います。「さぁ、これからやるぞ!」という心の準備と、「ウォーミングアップをこれだけ行ったのだから、からだは大丈夫」という安心感を整えましょう。

皆さん、今回ご紹介した内容はほんの一部です。
いろいろなバリエーションを駆使してウォーミングアップ行い、からだと心を準備して、ケガのない楽しいゴルフをして下さい。

 
次回更新予定:2007年10月25日

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