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第14回 痛みに耐えながらのゴルフはノー!

2007.10.4

皆さんこんにちは、アスレティックトレーナーの黒澤です。
前回まで3週に渡って、大久保トレーナーからエンダモロジーを使ったコンディショニングの効果などについて説明して頂きましたが、皆さんどうでしたか?
今回よりまた私が、皆さんのゴルフのプレーのお役に立つアドバイスをしていきたいと思います。
皆さんは、いつも万全の状態でゴルフを楽しんでいますか?
ツアープレーヤーもいつも万全の状態でプレーしたいと心掛けていますが、なかなかうまくいかないのが現状です。
首、肩、腰や肘のケガなどの痛みに悩まされ、ツアー競技のいくつかを欠場することもあるのです。
慢性の腰痛などのケガで悩まされている選手の中には、ツアー競技が開始する以前から、からだが一年間ツアー競技に参加できるよう、どの大会に出場するかを決めなくてはいけない選手もいるようですが、本当はすべての競技会に参加したいと考えているのです。
皆さんの中にもツアープレーヤーと同じ悩みを抱えている人もいるのではないでしょうか?
痛みがありながらもプレーして結果がたまたま良かったからといって、その状態でプレーを続けている人がいますが、その時そうであっても、スイングのバランスやリズムが崩れたりすることで後々おかしな結果となることがほとんどのようです。
これはツアープレーヤーも同じことが言えます。
私が知っているツアープレーヤーの中には、ケガを克服するためにスイングを改造し、2年間良い成績を上げられず、ツアーシードを失った選手もいます。
しかしその後復調し、現在はツアー競技に参戦しています。
ツアープレーヤーはケガのみならず、疲労などにより体調が崩れることもしばしばあります。
体調が崩れることで結果が伴わないことはよくありますが、期待されればされるほど重圧がかかり、結果につながらないことが多いのも競技スポーツの難しさです。
ツアープレーヤーの中には、「メンタルと体調維持が大半を占め、技術はその次ですよ」と話をしてくれる選手もいますが、トップの選手がそう考えているのももっとものように感じます。
皆さんの記憶に新しいところで8月に大阪で世界陸上競技大会が開かれましたが、日本の期待されていた選手がことごとくからだの体調が優れず、よい成績が上げられませんでした。
極度のけいれん、めまい、頭痛など多くのからだの不調を訴えると共に、精神的な重圧が彼らを襲ったのです。
それだけ一流の世界では、体調を万全に整えることが難しいのです。
今年の日本ゴルフツアー競技は、男子で24トーナメント、女子で36トーナメントが行われていますが、ツアープレーヤーはそのほとんどの大会に出場したいと考えています。
しかし皆勤賞の選手がいるとしたら、その選手はかなりの忍耐力と精神力の持ち主か、一年を通してからだのケアとトレーニングをばっちりと行い、それがよい状態であてはまった体力と気力の持ち主か、どちらかでしょう!!
(それともすべてにおいて鈍感な人だったりして・・・<苦笑>)
それだけ一年間を通して万全の状態で試合に出場することは、とても困難なことなのです。
私がツアープレーヤーに帯同していた頃、ラウンド前に次のようなことをチェックしながら選
手の体調を管理してきました。
皆さんもラウンド前に一度チェックしてみて下さい。
■ラウンド前の心得!
1) 体調は悪くないか? 動悸、息切れはしないか?
2) 十分睡眠を取ったか?
3) 朝食(十分な栄養)を摂ったか?
4) 水分補給をしたか?
5) 季節に合った服装をしているか?
6) ウェアのサイズが合っているか?
7) 靴はフィットしているか?
8) 動かしにくいところ、痛むところはないか?
9) 十分な準備運動をしたか?
10) 気力は充実しているか?
 
次回更新予定:2007年10月11日

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