皆さんは、オーバーホール(Overhaul)したことがありますか? オーバーホールにどのようなイメージをお持ちですか? 野球選手の場合ですと、温泉へ行って一年の疲れを取ることなどがよくテレビで紹介されています。
オーバーホールとは、一定期間使用した機械製品を新品時の状態に戻す作業のことで、故障している状態の機械製品を分解し、再構築することをいいます。 人のからだについてもオーバーホールという言葉がよく使われますが、人においてはからだや心、脳といった個々に分けてすべての要素をはじめのリフレッシュした状態に戻していくことのように思います。
皆さんは、一年に一回オーバーホールしていますか? ゴルフのツアープレーヤーにとってこの時期は、一年間酷使してきたからだのダメージをオーバーホールして最初のリフレッシュした状態にリセットすることができる大変重要な期間でもあります。
つい先頃の新聞(日刊スポーツ)の記事に、『マー君のオーバーホール』と題して、楽天の田中将大選手がマッサージを受けている様子の写真と共に、オーバーホールの内容について少し紹介されていました。 その内容は、午前中に2時間のマッサージを受け、筋肉と神経に刺激を与えるトレーニングを行い、午後は医師から運動生理学などの勉強会を受けるという、からだと頭のオーバーホールを行っているようです。 今回オーバーホールを導入したのも、田中将大選手が2年目のジンクスに陥らないための球団の配慮があるようです。
このようにオーバーホールとは、からだのメンテナンスだけではありません。 その内容は、からだと心の疲労回復をはじめとし、脳の活性化やけがの回復&強化が主な目的になります。
ゴルフのツアープレーヤーも、いろいろな試みでオーバーホールしているようです。 一般的には、温泉へ行くのが定番のようです。 日本で多く知られる単純温泉は、疲労回復や神経痛、関節炎などに効果があるようなので、ゴルフのツアープレーヤーだけでなく広くスポーツ選手に愛されています。 また食塩泉(塩化物泉)は筋肉痛や関節痛などに効果があり、日本で2番目に多く、塩分が皮膚のタンパク質と結合して皮膜を作るので保温効果があり「熱の湯」とも言われています。
このように温泉には、疲労回復、神経痛、関節痛などに効果があり、それ以外として心臓病にも効果がありますが、何よりもゆっくりと時を過ごすことで心が癒されるようです。
温泉だけでなくからだと心の疲労回復の療法としてタラソテラピーなどを利用するツアープレーヤーも多くなってきています。 タラソテラピー(海洋療法)は、海洋性気候のもと、海水、海藻などの海の資源を用いてからだの内部から活性化させ機能を高めていく自然療法で、フランスを中心にヨーロッパで広まり、近年日本でも愛用する人が多くなってきている療法です。 皆さんも一度試してはいかがですか。
またからだの部位に異常がないかを詳しく調べるため、人間ドックや健康診断を受けるプレーヤーもこの時期多いようです。
脳のリフレッシュとしては、新しい体験にチャレンジをすること、たとえば旅などの空間の刺激が、脳の活性化に役立ち、はじめて見るものであればなおさら新鮮な思いを脳にはたらきかけるでしょう。 同じように身近な散歩なども脳のリフレッシュとしてとても良いことです。 また音楽を聴くことで、心や脳が癒されることがあります。 中でも川のせせらぎや波の音などを聴くことでリラックスすることができ、脳波がアルファ波(α波)で満たされ、自然と競技中でもその音を思い出し、リラックスすることをコントロールできるようになるかも知れません。
皆さんも一度オーバーホールをしてみてはいかがですか。 きっと次の日にはリフレッシュした自分を創ることができると思います。
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