こんにちは、アスレティックトレーナーの黒澤です。
先週は、石川遼選手がG竏窒nNEオープン(茨城:チャーミングリゾート ワイルドダックCC)で国内プロデビューをしました。
久々に日本の皆さんの前でのプレーでしたので、どのようなプレーを見せてくれるのか、とてもわくわくしました。
その期待通り初日に67の首位と最高のスタート、“さすがは遼くん”と思いましたが、プロはそう簡単ではなかったようです。
2日目に79とスコアを崩し、最終的には出場76人中42位とほろ苦い国内プロデビューとなりました。
今回の成績は、プレーそのものというよりは精神面の課題が結果になってしまったようで、優勝争いになっても平常心を保つことがとても大切に感じたと思います。
プロになって、結果を出すことに焦りを感じ、彼本来の思い切りのよいスイングが影をひそめなければよいのですが……。
ゴルフは、心・技・体を維持するのが大変難しいスポーツと改めて感じたのではないでしょうか。
しかし決して悲観することばかりではありません。
さすがというプレーも随所に見られ、2週間後の国内ツアーの開幕をとても楽しみにしているのは、私だけでしょうか?
石川選手がんばれ! 応援していま~す。
先週は東京でさくらが満開となり、春爛漫の状況に誘われるように、あちこちでお花見が行なわれていました。
そのような中、お酒に酔って千鳥足となり足首を捻ったり、どこかにぶつかって青あざを作っている人など、いろいろとケガをしている方も多いようです。
皆さんも気をつけて下さい。
ところで皆さんは、自分の足首が“ゆるい”と感じたことがありませんか?
ツアープレーヤーは、ときどき足首の違和感を訴えてくることがありましたが、その原因は次のようなことが考えられます。
1) |
ゴルフのプレースタイル |
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ゴルフのスイング時に、右利きの人ですと左足に体の軸が移動して、体重がかかり、左足の外側の負担が大きくなります。 |
2) |
ゴルフ場の環境 |
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足首の捻挫をする時は、底屈(ていくつ)・内転(ないてん)・内反(ないはん)の状態になった時に受傷しやすいため、階段や坂道の上りではあまり受傷することはなく、ほとんどが下る際に受傷するようです。
爪先下がりのボールを打って、一目散に駆け下りたりすると、大変なことが待っています! |
3) |
元々の足首のゆるみ |
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元々足首がゆるい方や、捻挫などを繰り返してゆるい方は、受傷しやすくなります。 捻挫などの経験がない方と、繰り返し受傷している方の違いは、写真のように足首の曲がる範囲でわかります。 |
それでは、自分の足首がどの程度“ゆるい”か? 少しテストしてみましょう。
左右の違いがどれだけあるか確認してみて下さい。
◆ 内側に曲げてみる。 |
◆ 前方に引き出してみる。(がくがくしますか?) |
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足首内がえしテスト |
引き出しテスト |
皆さんの足首のゆるさは、どうでしたか?
足首の捻挫を繰り返すと、骨と骨をつないでいる靱帯がゆるくなり、足首を使う運動の際、不安定な状態になります。
捻挫は、内がえし捻挫がほとんどで、足首の外側を傷めることが多く、次の図の中でも、前距腓靱帯(ぜんけいひじんたい)、踵腓靱帯(しょうひじんたい)、後距腓靱帯(こうきょひじんたい)の順に損傷の程度が大きくなります。
靱帯は、ゆるんでしまうと元には戻りませんが、そのままにしておくと大変です。足首を強化して、ゆるみを改善しましょう。
次回は、その改善方法をアドバイスいたします。
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