短気は損気と言われるように、表に出てしまった怒りが良い方に転ぶということはほとんどありません。
態度に出てしまったそのイライラとした気持ちは、組全体にも嫌な雰囲気を与えてしまいます。当然、同伴競技者には喜ばれませんし、そんな雰囲気の中で自分の精神状態を立て直すことも難しくなります。
キレやすい選手は自分自身が短気だということをある程度理解してはいますが、キレてしまうと自分で感情をコントロールするのは非常に困難になるようです。
感情をコントロールするために、「相手が女性なら怒りをぶつけられないから」という理由で女性キャディを雇う選手がいました。
私自身も短気と言われる選手のキャディをさせていただきましたが、確かに私に対しては気を使い、普段ならひどい怒り方をしていると思われる状況でも必死に我慢し、自らその怒りを発散しようと努力している姿を見ることができました。
ティーショットのミスを連発して、怒りを発散するためにセカンド地点まで猛ダッシュしていく選手を見た時は、同伴競技者の選手の方に申し訳ないと頭を下げながら、心の中では笑ってしまいました。