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第30回 涙とまばたきの関係

2008.1.24

皆さんこんにちは、アスレティックトレーナーの黒澤です。
先日、私の息子と娘がゴルフを練習したいということで、ゴルフ練習場へ行きました。
久々のゴルフ練習場でしたので、はじめはどのような人が練習しているのか、辺りをじっと見ていたら、結構、女性やジュニアが多いのにはビックリしました。
後で話を聞いてみるとそこのゴルフ練習場では、女性やジュニアの教室を積極的に行っているようで、これも上田桃子プロや宮里藍プロ、石川遼プロなどの影響があるのではと感じました。
早速、息子と娘が練習を開始しました。
しばらくは息子と娘の練習に夢中で、周りのことがあまり気になりませんでしたが、次第に周りを見るようになり、となりで練習しているOLらしき人が、『目をこすったり』、『目薬を差したり』している行動がとても気になりだしました。
はじめは、「目にゴミが入ったのか」と思いましたが、その行動が多くなってきたので、訳を聞いてみるとどうやら“ドライアイ”に悩まされているようでした。
ドライアイは、涙の分泌量が減ったりして、目が乾燥することを言いますが、現在日本では、約1000万人弱の方が、ドライアイの症状に悩まされているようで、今ではその言葉をよく耳にします。
ドライアイの症状は、『目がゴロゴロする』、『視界がかすむ』、『目の乾き』、『目の痛み』、『まぶしさ』など様々です。
このOLの方もそうした症状が見られるようですが、ドライアイの一般的な原因は次のようなことが考えられます。
1) 仕事などでパソコンの画面やテレビを長時間見ている人
通常、人は約2~3秒に1回の割合でまばたきをしていますが、パソコンの画面やテレビを長時間見ている人は、まばたきの数が少ないようです。
2) エアコンが効いた乾燥している部屋に長時間いるような人
換気をしないでいると空気が汚れています。
またタバコを吸う人がいると、その煙が乾燥した目に刺激が強いようです。
3) 運転をする機会が多い人
緊張して涙が出にくい状態が続きます。
4) 加齢が原因
特に女性は、涙の分泌量などに影響があるようです。
5) いつもストレスを感じている人
涙腺は、副交感神経によってコントロールされています。
いつもストレスを感じている人は、副交感神経を上手くはたらくことができず、涙の分泌量が少なくなってしまいます。
6) 全身の病気が原因
膠原病、シェーグレン症候群など
(シェーグレン症候群は、免疫力の異常により、涙や唾液が出にくくなる全身の病気です。)
どうやらドライアイを防ぐには、目を乾燥させないために涙とまばたきで目の潤いを保つことが大切なようです。
では、涙とまばたきにはどのような意味があるのでしょうか?
涙は、上まぶたにある“涙腺”から出ていて、まばたきによって目の表面に涙の膜をつくり、涙とまばたきは共に次のような働きをしています。
目の乾燥を防ぐ
目の表面のゴミを洗い流す
酸素や栄養の供給
バイ菌の侵入や感染を防ぐ
まばたきは、通常1分間に約20~30回行なわれ、目の潤いを保つ働きをしていますが、涙がなく目が乾燥した状態でまばたきをすると、目の表面にキズがついてしまいます。
涙は、悲しみや嬉しさを表現するだけではないようです。
目はゴルファーにとってとても大切です。
皆さんもドライアイにならないために、長時間のデスクワークでパソコンの画面を見続けることを避け、加湿器などで部屋の乾燥を防ぎ、蒸したタオルで目を休ませ、意識的にまばたきをして目の乾燥を防ぐことを心掛けましょう。
 
次回更新予定:2008年1月31日

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