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第48回 脚の長さをチェックしましょう!

2008.5.29

こんにちは、アスレティックトレーナーの黒澤です。
先週は、国内男子ツアー第6戦マンシングウェアオープンKSBカップが、岡山県東児が丘マリンヒルズGCで行なわれ、谷原秀人プロが初日から安定したゴルフを展開し、首位を4日間守って今季初優勝をしました。
谷原プロは、前々週の日本プロ選手権で優勝し、この大会で通算25勝の永久シード権獲得を狙っていた片山晋呉プロに待ったをかけるかたちとなりました。
26日に最新の男女世界ゴルフランキングが発表され、男子では片山晋呉プロが44位から43位へと1つランクを上げ日本人最上位、前々週に米ツアー初優勝をした今田竜二プロは先週ツアーに出場しなかった関係が響いてか、49位から52位に後退しました。
このように日本人選手も世界ランキングに定着するようになりましたが、もっと上位に進出できるようにがんばって欲しいものです。
また世界のゴルフ団体は、米ツアーと欧州ツアーの代表者が国際オリンピック委員会(IOC)のロゲ会長と会談し、2016年の五輪から正式競技入りを要望しました。
それと同時期に欧州ツアーは7月から抜き打ちドーピング検査を実施することも発表し、選手の自己管理の重要性が問われる時代となってきています。
日本でも世界に早く近づくために技術以外でも選手の教育(アンチドーピング、ケガの予防法など)がジュニアの時代から必要と思われます。
ところで皆さんは、ゴルフのラウンド中や普段歩いている時、脚や股関節に違和感があり、「左右の脚の長さが違うのでは?」と思ったことがありませんか?
今の若い人たちは、畳の生活から床(フローリング)の生活に徐々に変わって、正座から椅子の生活に移行し、脚の負担が少なくなったこともあって、脚がとてもきれいな人が多くなってきました。
中でも膝から下の下腿部の長さが、以前より長くきれいだと感じているのは、私だけでしょうか? いやそうではないと思います。
しかしそれと同時に脚・腰の筋力がやや低下し、骨盤のゆがみなどに影響しているのも事実です。
またゴルフのラウンドでは、長時間歩くことで股関節の運動がとても多くなり、疲労が溜まって股関節周囲の筋肉の萎縮が起こり、骨盤のゆがみなどへの影響も少なくないようです。
このような骨盤のゆがみが、見た目の脚の長さにも影響を与えることがありますので、もしそう感じている方は一度真の脚の長さを測ってみてはいかがですか。
また骨盤のゆがみに関係なく、脚の長さが違うと思っている方も一度真の脚の長さをチェックしてみて下さい。
真の脚の長さを知るには、下肢長を測ってみましょう。
下肢長は、上前長骨棘(じょうぜんちょうこつきょく:骨盤の出ているところ)~内果(ないか:足関節の内くるぶし)までの長さを測ります。
脚の長さが違うと感じている人は、次のことが原因かもしれません。
1. 下腿の脛骨の長さの差
  仰向けの状態で膝を曲げ、正面から見た時、膝の高さが違いませんか?
2. 大腿骨の長さの差
  同じような状態で、横から見た時、膝の位置が前後違いませんか?
3. 骨盤の周囲の筋の緊張によるゆがみ
  下肢長が同じでも脚の長さの違いを感じる方は、骨盤のゆがみが原因かもしれません。
そのような方は、骨盤の周囲の筋の緊張を取り除くように、ストレッチなどを行ってみましょう。
例として、股関節のダイナミックストレッチなどをゆっくりと行うことが有効です。
画像をクリックすると動画をご覧いただけます。
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さて、およそ1年に渡りお届けしてきたこのコラムも、今回で最終回となります。
少しでも、皆さんのゴルフのレベルアップのお手伝いができたのなら幸いです。
これからも、健やかにゴルフを楽しんでいってください!!

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