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第32回 インナーマッスルを鍛えよう

2008.2.7

こんにちは、アスレティックトレーナーの黒澤です。
2月に入って東京でも雪が降ったりと、日本の冬本番といったところでしょうか? まだまだ春は遠~い「ですね!
ツアープレーヤーの中には、トレーニングしやすい環境を求めてハワイや南半球などへ行き、からだ作りをしているプレーヤーも多いようです。
中にはのんびりとしているプレーヤーもいるかもしれませんが、そのようなプレーヤーは、春の訪れと同時のツアー競技には良い結果を望むことは難しいのではないでしょうか。
とは言え、あまりトレーニングをやりすぎてケガをしないように注意しなければなりません。
先週は四十肩・五十肩について皆さんにアドバイスしましたが、四十肩・五十肩以外の肩のケガで悩んでいる人もいるのではないでしょうか?
『ボールを投げたくても投げられない』、『クラブを持ってスイングすることができない』、そのようなことで悩んでいる人も多いのではないかと思います。
肩のケガは、年齢と共に四十肩・五十肩を心配しますが、運動による肩の使い過ぎや、ぶつかってのケガの場合は、腱板(けんばん:ローテーターカフ)と言われる部分のダメージが原因でなることが多いようです。
前方は肩甲下筋(けんこうかきん)、後上方は棘上筋(きょくじょうきん)、後から後下方は棘下筋(きょくかきん)、小円筋(しょうえんきん)の腱でアーチを構成しています。
そのため、どの筋・腱を傷めても腕を動かすことができなかったり、肩が上がらず物を投げることができないといった症状が現れます。それを「腱板損傷」と言います。
ではそのようなことにならないためには、常日頃からどうしたらよいと思いますか?
そこで必要なのがインナーマッスルのトレーニングです。
皆さんもインナーマッスルという言葉を聞いたことがありませんか?
インナーマッスルは、前にご紹介した棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋のことを言います。 このインナーマッスルを鍛えることで、肩の不安定な状態を抑え、強いては腱板損傷を防ぐ有効な手段でもあります。
皆さんもインナーマッスルを鍛え、肩の不安を解消し、ゴルフが楽しくできるようにしましょう!
【インナーマッスルを鍛えるトレーニング】
<棘上筋(きょくじょうきん)>
肩関節の外転に必要な筋肉です。
棘上筋のトレーニングは、肩をやや前方の方へ外転させましょう。
動かす範囲は、からだから少し離れる程度でOKです。
<棘下筋(きょくかきん)・小円筋(しょうえんきん)>
肩の外旋に必要な筋肉です。
棘下筋と小円筋のトレーニングは、肘を90度に曲げてからだに固定し、右肩の場合は右の方向へ少し移動させましょう。(からだから離れる感じです)
<肩甲下筋(けんこうかきん)>
肩の内旋に必要な筋肉です。
肩甲下筋のトレーニングは、肘を90度に曲げてからだに固定し、右肩の場合は左の方向へ少し移動させましょう。(からだに近づく感じです)
トレーニングを行う際、はじめての人や筋力のない人は、ペットボトルなど軽いものを用いて行い、徐々に重りやチューブなどに負荷を変えていくことで安全にトレーニングすることができます。
また、肩関節と肩甲骨の安定性を保つトレーニングとして、腕立て伏せの状態で20~30秒我慢するトレーニングにもチャレンジしてみて下さい。
 
次回更新予定:2008年2月14日

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